「もう遅い」は嘘だった。60代で出会いを経験した私の体験談

1. 「今さら出会いなんて」と思っていた60代の私

正直に言えば、60代になってから「出会い」という言葉を口にすること自体、どこか気恥ずかしさがありました。
若い頃ならまだしも、この年齢で恋愛や新しいパートナーを求めるなんて、周囲からどう見られるのか。そんな世間体ばかりが、頭の中を占めていたのです。

私はバツイチで、長い間ひとりの生活を続けてきました。仕事に追われていた現役時代は、それなりに忙しく、孤独を感じる暇もありませんでした。しかし定年が見え始め、仕事が落ち着いてくると、ふとした瞬間に静けさが身に染みるようになりました。
夕食を終えたあとの時間、テレビをつけても心が動かない夜。誰かと他愛のない話をするだけでいいのに、と思う自分がいる一方で、「いやいや、もう60代だぞ」と自分に言い聞かせる毎日でした。

「60代 出会い 体験談」などという言葉は、どこか自分とは無縁の世界の話だと思っていました。
シニアの出会いと聞くと、どこか無理をしているような、現実離れした印象を持っていたのも事実です。恋愛は若い人のもの、中高年になったら静かに余生を過ごすべきだ——そんな固定観念に、自分自身が縛られていたのだと思います。

それに、失敗する怖さもありました。
今さら誰かに拒まれたり、気まずい思いをしたりするくらいなら、このまま一人でいたほうが楽だ。そう考えて、出会いの可能性から目を背けていたのです。

けれど心のどこかで、「このまま何も変わらず歳を重ねていくのだろうか」という不安が、ずっと消えずに残っていました。


2. それでも一歩踏み出した理由

そんな私が「出会い」に目を向けるきっかけになったのは、ほんの些細な出来事でした。
久しぶりに学生時代の友人と食事をしたときのことです。彼は同じ60代で、私と似たような境遇でしたが、会話の端々にどこか張りがありました。

「最近、話し相手ができてさ」

その一言を聞いたとき、胸の奥が少しざわつきました。
恋愛というより、誰かと心を通わせる時間を持っていること自体が、彼を若々しく見せていたのです。

帰り道、一人になったときに考えました。
自分はこの先、誰とも深く関わらずに生きていくのだろうか。再婚までいかなくても、パートナーと呼べる存在がいてもいいのではないか。そう思い始めたとき、「60代でも出会いはあるのか」という疑問が、初めて現実的なテーマとして浮かび上がってきました。

ただ、いきなり何かを始める勇気はありませんでした。
そこで私が最初に意識したのは、「まずは自分を整えること」でした。
若作りをしたいわけではありません。ただ、年相応に清潔感があり、きちんとした大人として見られたい。そのために、身だしなみや健康を少し見直してみようと思ったのです。

たとえば、普段使っている日用品や身の回りのアイテムを変えてみるだけでも、気持ちは意外と変わります。
楽天で見つけた健康グッズ身だしなみ用品を取り入れ、「自分に手をかけている」という実感が、少しずつ自信につながっていきました。

この「自分を大切にする感覚」が芽生えたことで、不思議と出会いに対する抵抗感も和らいでいきました。
誰かに会うためというより、「これからの人生を、もう少し丁寧に生きてみよう」と思えたことが、大きな変化だったのだと思います。


3. 初めての出会いで感じた正直な気持ち

それでも、実際に行動に移すまでには、かなりの迷いがありました。
シニアの出会いの場として、どんな方法があるのか調べる中で、マッチングサービスの存在を知りましたが、正直なところ最初は半信半疑でした。

「本当に60代でも使えるのだろうか」
「若い人ばかりで、場違いに感じないだろうか」

そんな不安を抱えながらも、比較的同世代の利用者が多いと聞いたハッピーメールに、思い切って登録してみることにしました。
操作は思ったよりも簡単で、スマホに不慣れな私でも、何とか進めることができました。この時点で、少し肩の力が抜けたのを覚えています。

初めてメッセージをやり取りしたときの緊張感は、今でも忘れられません。
画面越しとはいえ、「はじめまして」と挨拶を交わすだけで、心臓が少し早く打つのが分かりました。一方で、相手も同じように慎重で、落ち着いた文章だったことに、妙な安心感を覚えたのです。

実際にやり取りを重ねてみると、想像していたような軽いノリはなく、お互いの生活や価値観を大切にする会話が中心でした。
「60代 恋愛」という言葉に、以前は違和感しかありませんでしたが、このとき初めて「こういう形なら、無理をしなくていいのかもしれない」と思えました。

もちろん、すべてが順調だったわけではありません。
返信が途切れて落ち込んだり、自分の文章が堅すぎたのではと悩んだり。
それでも、誰かと向き合おうとする時間そのものが、私の生活に新しい張りを与えてくれました。

この体験を通じて、「もう遅い」と思い込んでいたのは、自分自身だったのだと気づかされたのです。
60代の出会い体験談は、特別な人だけのものではありません。少なくとも私にとっては、「試してみてよかった」と思える一歩でした。


4. 失敗や戸惑いも含めたリアルな体験談

正直に言えば、すべての出会いがうまくいったわけではありません。
むしろ、「これは違ったな」と感じる経験のほうが多かったかもしれません。

やり取りが盛り上がっているように感じていたのに、突然返信が来なくなることもありました。
理由は分かりません。相手の事情かもしれませんし、私の言葉が重かったのかもしれない。
ただ、そのたびに「やっぱり60代の自分では無理なのか」と、心が少し沈みました。

また、実際に会う約束まで進んだものの、価値観の違いを強く感じたこともあります。
若い頃なら勢いで流せたことも、今の年齢になると「この人と穏やかに過ごせるだろうか」と考えてしまう。
中高年の出会いは、恋愛というより人生観のすり合わせなのだと、改めて実感しました。

そんな中で、別のサービスとしてイククルも利用してみました。
ひとつの場所に固執せず、選択肢を広げてみることで、気持ちが少し楽になったのを覚えています。
「ここでうまくいかなければ終わり」という思い込みがなくなったことで、失敗も必要な経験だと思えるようになりました。

60代 出会い 体験談と聞くと、成功例ばかりを想像しがちですが、実際は試行錯誤の連続です。
ただ、その過程で「自分はどんな距離感を求めているのか」「何を大切にしたいのか」が、少しずつ見えてきました。


5. 60代だからこそ分かる、人との距離感

若い頃の恋愛は、勢いや情熱が先に立っていました。
多少の無理や背伸びも、当たり前のようにしていたと思います。

しかし60代になった今は、違います。
毎日の生活リズム、体調、価値観——どれも無視できません。
だからこそ、「無理をしない関係」が何より大切だと感じるようになりました。

やり取りを重ねる中で、相手の話をじっくり聞く余裕が生まれました。
自分の話を一方的にするのではなく、「この人はどんな人生を歩んできたのだろう」と想像する時間が、心地よく感じられたのです。

ここで痛感したのが、第一印象の大切さでした。
文章だけでなく、プロフィール写真が相手に与える印象は想像以上に大きい。
自撮りに限界を感じ、思い切ってPhotojoyでプロに撮影してもらったところ、「写真が柔らかくて安心感がある」と言われたことがありました。

自分では気づかない部分を、第三者の視点で整えてもらう。
それは若作りではなく、年相応の清潔感を整える行為なのだと、今では思っています。


6. 出会いがもたらしてくれた心の変化

出会いを経験してから、私の生活は少しずつ変わりました。
劇的な変化ではありませんが、朝起きたときの気持ちが違います。

「今日はどんな一日になるだろう」
そう思える日が増えたのです。

誰かとやり取りをしているだけで、自然と身だしなみに気を使うようになりました。
外に出るのも億劫ではなくなり、散歩や買い物も前向きな気分でできるようになった。
60代 恋愛という言葉が、現実味を帯びてきた瞬間でもありました。

何より大きかったのは、自信の回復です。
年齢を理由に諦めていたものが、「まだできることもある」と思えるようになりました。
これは再婚を目指すかどうかに関わらず、人としての活力につながる変化だと思います。


7. 同じ年代の方に伝えたいメッセージ

もし今、「自分にはもう遅い」と感じている方がいたら、かつての私と同じ場所に立っているのかもしれません。
ですが、60代の出会い体験談として、ひとつだけはっきり言えることがあります。

出会いは、年齢で決まるものではありません。
必要なのは、ほんの少しの勇気と、自分を大切にする気持ちです。

うまくいかないこともあります。
失敗して落ち込むこともあります。
それでも、「誰かと向き合おうとした時間」は、決して無駄にはなりません。

シニアの出会いは、若い頃の恋愛とは形が違います。
だからこそ、落ち着いた関係や、穏やかな時間を大切にできるのだと思います。

この文章が、あなたの背中をほんの少しでも押すことができたなら、それ以上の喜びはありません。
「もう遅い」は、きっと嘘です。
少なくとも、私にとってはそうでした。

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